【FAセンサ用語】繰返し精度とは
目次
信号動作点のバラツキのこと
- 信頼限界は、±Rとなります。
- 自動計測では1回の計測で判定するのが普通です。
- 平均値や偏差値では、異常値は明示されません。
(シグマ値の方が少なく表示される)Rがもっとも厳しい表し方で、現状にあったものです。
精度について
精度は『精密さ』と『正確さ』に分けられます。
何回か寸法測定した数値のバラツキの幅を『精密さ』と言い、真の値との差を『正確さ』と言います。
『精密さ』を表わすには、検出体の変位を計測器(測微計、NCスケールなど)で読取り、信号動作点を「平均値」「偏差値」「レンジ」で表わす方法があります。
検査室であれば平均値、偏差値を計算でき最悪値は消されます。
自動計測の場合は1回で結果を出力し、何回も測り計算することができないので、レンジ「R」で最大の巾をもって表わします。
接触測定の場合、検出体に対しコンタクトの当て方によって、測定精度が変わります。
一点測定(厚み測定の例)
固定部、逃し機構部ストップ位置の変形、熱変位が 誤差となる。 | ワークの反り、ゴミ、切粉などが誤差原因となる。 | |
二点測定
固定接触子を基準面に当てることにより、誤差が防げる。
スイッチの移動位置の繰返し誤差、温度変化などが測定誤差に入る。 |
マスタとの比較測定によっ、誤差が防げる。 (段差測定に相当) |
接触子2点ではさみこむことで、反りやごみの影響を除ける。 バネ関節やベアリング軸受などを用いたフローティング機構が使われる。 |
三点測定
大径、球面やセンタレスで用いられるが、開き角度により倍率が下がるので、精度は低下する。 | ||
高繰返し精度の位置決めセンサ
超小型 繰返し精度1μm高精度タッチスイッチ【PTシリーズ】
指先よりも小さいサイズで、繰返し精度1μmの精度。熱変位の検出も可能なセンサです。
主な搭載事例:生産設備、工作機械、3Dプリンター、XYテーブル