【FAセンサ用語】測定子(=コンタクト)とは
タッチスイッチや測定器が検出物(マスターやワーク)を検知する際に接触するパーツを指します。
主にダイヤルゲージでなじみのあるパーツです。
タッチプローブなどのセンサでは、スタイラスと呼ばれることもあります。
目次
測定子の選び方
「測定子」は種類が多いため、用途にあったものを選定しましょう。
例えば、
- 「細い穴の底を検出したい」ならば「細長いニードル形状の測定子」
- 「斜め方向からワークを当てたい」ならば「R形状の測定子」
- 「真横からスライドさせて検出したい」なら「ボールタイプの測定子」
のように選ぶことが一般的です。
また、検出対象の形状によって測定子を選ぶことも重要です。
原則、検出対象と測定子の形状の関係は
- 検出ワークが「R形状」ならば、「平面(フラット)コンタクト」
- 検出ワークが「平面形状」ならば、「R形状コンタクト」
平面同士やR形状同士で接触させると精度が安定しないので注意が必要です。
測定子はどのように調達するの?
『P10DHシリーズ』単体には測定子は付属していないため、別に用意する必要があります。
測定子を用意する方法は大きく3つ。
- メトロールのカタログから測定子を選ぶ
- 市販で販売されている他社製の測定子を購入する
- ユーザ自身で測定子を製作する
一つずつ解説します。
調達方法1:メトロールカタログから標準測定子を選ぶ
メトロールがカタログ上で標準品として販売している測定子は12種類。
平面コンタクトや、サイズ違いのボールコンタクト、ニードル(棒状)のコンタクトなど標準的な形状をそろえています。
カタログ[3-19]ページからお選びいただけます。
もちろん、カタログに無くてもメトロールで専用設計、製造することも可能ですのでお気軽にお問い合わせください。
調達方法2:他社製の測定子を購入する
ネット検索で「M2.5 測定子」で検索すると、他社製の測定子がヒットします。
様々な用途に特化した測定子も多く存在するのでこちらから選択することも可能です。
調達方法3:測定子をユーザ自身で製作する
目的に合った測定子が見つからない場合は、ユーザ様自身で製作頂くことも可能です。
実際、ユーザ様の中には工作機械で測定子を自社製作して『P10DHシリーズ』をカスタマイズした採用事例が多くあります。
測定子の形状が特殊であったり、公差や品質などを自社でコントロールする必要がある場合はこうしたケースもお勧めです。
こんな測定子は要注意!
長すぎる測定子、L字(オフセット)測定子などを使うと、軸受けに負荷がかかり保証精度がでなかったり破損するリスクがあります。タッチスイッチは一直線上の軸受け(ボールベアリング)によって、測定子が押し込まれオンオフの信号を出力する構造になっています。
この構造を考慮せずに接触を繰り返すと軸受けや測定子に負担がかかり寿命や精度にも影響するので注意が必要です。
測定子がカスタマイズできるタッチスイッチ
P10DHシリーズは「先端のコンタクト(測定子)」が無い代わりにM2.5mmのねじ穴が開いており、ユーザーのつかいたいコンタクト(測定子)を搭載できる高精度タッチスイッチです。