XYテーブルの熱変位をミクロンレベルで補正
半導体業界
スマートフォン用の半導体を製造している、大手半導体メーカー様です。
半導体検査部門のご担当者様より、検査テーブルの「熱変位補正」について、ご相談をいただきました。
目次
お客様の課題
半導体の検査工程に、検査テーブル(XYテーブル)を使用されていましたが、経時に伴うテーブルの自己発熱により、XY軸がミクロンレベルでズレてしまい、精度の高い検査ができずにお困りでした。
「フォトマイクロ」によるXY軸の原点出しも検討されましたが、繰返しの再現性が10μmと低いため、ミクロンレベルの補正ができません。
[熱変位][補正]というキーワードで検索されて、当社の製品を見つけられ、お問い合わせを頂きました。
課題のポイント
XY軸が自己発熱により、ミクロンレベルでズレる
フォトマイクロでは、精度の高い原点出しができない
メトロールのご提案
従来、「フォトマイクロ」や「光電センサ」などの光センサーは、モノが有るか無いかの存在検知に適しており、精度の高い原点出しには不向きです。
また、検査テーブルと同じく、センサー自体にもアンプ部の自己発熱による温度ドリフトがあり、カタログ仕様上の精度を発揮することができません。
メトロールの「精密位置決めスイッチ」は、アンプを使用しない精密機械式のため、温度ドリフトが無く、300万回の使用でも、0.5μmの繰返し精度を安定して発揮。
テーブルのX軸・Y軸の端面に直接スイッチを当て、ON/OFF信号の切り替り点を原点とする事で、テーブルの熱変位を、ミクロンレベルで補正することができます。
採用結果
精度の高い原点出しで、XY軸のミクロンレベルの熱変位補正が実現
担当者のコメント
サーボモーターだけではなく、安価なパルスモーターを使用したXYテーブルでも、駆動時の原点出しに「精密位置決めスイッチ」を使用する事で、精度の高いステージ駆動が実現します。
大手半導体製造装置メーカー様での大幅コストダウンの実績もございます。
ぜひお気軽にご相談ください。
本事例でご紹介した製品はこちら
高精度MT-タッチスイッチ
0.5μmの繰返し精度!!
アンプを使用しない精密機械式のため、温度ドリフトがありません