クーラントが飛び散る研削盤の悪環境下で、砥石の熱変位補正が実現

工作機械業界

スマートフォン加工用のCNC小型加工機を製造している、工作機械メーカー様です。
研削盤の設計部門のご担当者様より、ガラスの加工時の砥石の「熱変位」について、ご相談いただきました。

お客様の課題

スマートフォン用のガラスを精密研削する際、研削盤の自己発熱により、砥石のZ軸が熱変位で変動してしまい、加工面のRが寸法通りに研削できないことがあり、お困りでした。

30万円以上の、レーザー式「ツールセッタ」による、熱変位補正も検討しましたが、研削盤機内はクーラントやガラスの粉塵が飛び散る悪環境のため、誤検知が多発してしまい、安定して補正することができません。

ユーザーの設備増設に伴い機械のコストダウンと加工精度向上を求められ、お困りのところ、当社の「ツールセッタ」をお知りになりお問い合わせを頂きました。

課題のポイント

研削盤砥石の熱変位を補正したい

クーラントやガラス粉塵により、ツールセッタが誤検知

レーザー式は30万円以上と高額

メトロールのご提案

レーザー式「ツールセッタ」は、非接触でツールを検出するため、外部環境の影響を受けやすく、クーラントや切粉が飛び散る工作機械の悪環境下では、その性能を発揮することができません。

メトロールの「ツールセッタ」は、IP67の保護構造、ツールに直接タッチし検出するので、他社のレーザー式に比べ悪環境に強く、ツールの摩耗や熱変位を、1μmの繰返し精度で補正することができます。

接触式のため、砥石の回転を止めて検知しなければいけませんが、レーザー式と同精度ながら、価格を1/10以下に抑えることが可能です。

採用結果

研削盤砥石の熱変位を、1μmの精度で補正

接触式により、クーラントやガラスの粉塵による誤検知がない

レーザー式の1/10のコストダウンが実現

担当者のコメント

1983年に開発された、当社「ツールセッタ」は、その高い精度と耐久性が評判となり、今では、世界17カ国・70社以上の工作機械メーカーに採用されています。
(2014年には、経済産業省「グローバルニッチトップ100選」を受賞しました)

工作機械のツールの摩耗・熱変位でお困りの方、レーザー式ツールセッタの誤検知でお困りの方は、ぜひ一度メトロールまでお問い合わせください。

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