面粗度の粗いダイカスト部品の着座を、±5μm精度で検出
自動車業界
大手自動車メーカー向けに、ダイカスト部品を製造している、自動車部品メーカー様です。
製造部門のご担当者様より、CNCマシニングセンタによる、ダイカスト部品の切削時の「着座確認」についてご相談いただきました。
目次
お客様の課題
CNCマシニングセンタによる加工時に、ダイカスト部品をロータリーテーブルにチャックするのですが、「治具」と「ダイカスト部品」との間に挟み込んだ〔切粉〕による加工不良でお困りでした。
エア式の『ギャップセンサ』を使用し、ダイカスト部品の着座を検出されていましたが、センサの繰返し精度が低いため、面粗度の粗いダイカスト部品の正確な着座を検出できず、着座OKの場合でもNGと判定してしまい、誤検知が多発していたそうです。
面粗度が粗く、治具とワークのギャップ量が大きくても、正確に着座を検出できるセンサをお探しの所、東京ビッグサイトで開催された、JIMTOF2014 日本国際工作機械見本市で、当社の製品をお知りになり、お問い合わせいただきました。
課題のポイント
面粗度の粗いワークでも、正確な着座検出をしたい。
メトロールのご提案
加工ワークの“有無検出”に用いられる『ギャップセンサ』は、検出距離が長くなると、繰返し精度にバラつきが出てしまい、大型ワークや面粗度の粗いダイカスト部品などの精密着座確認には、不向きです。
メトロールの新製品「エアマイクロセンサ〈ロングレンジ形〉」は、350μmまでの長検出距離に対応し、±5μmの高い繰返し精度を発揮。
しきい値の設定も、治具にマスタを挟んでボタンを押すだけの簡単設定で、面相度の粗いアルミダイカストや、大型のワークの精密着座確認を可能にし、CNC工作機械の超精密加工を実現します。
また、IP67の保護構造で悪環境に強く、切粉やクーラントが飛び散るCNCマシニングセンタ機内に設置することで、
・エア配管:12m→1.5m
・応答速度:5秒→0.8秒に短縮。
生産性の大幅向上が実現します。
採用結果
面粗度の粗いワークでも、±5μm繰返し精度で、精密着座確認が実現。
担当者のコメント
今回ご紹介した新製品『エアマイクロセンサ〈ロングレンジ形〉』は、
「アルミダイカストなどの面粗度が粗いワークや、大きなワークでも高い繰返し精度で、精密着座が検知できるギャップセンサがあれば、加工不良が防止できるのに…」
という、お客様の声を元に開発。
JIMTOF2014日本国際工作機械見本市でも、
「ワンタッチでマスター設定出来るのは便利!」
「こんなに精度が高いなんて、スゴイ!」と、驚きの声を多数いただきました。
ギャップセンサの着座精度でお困りのお客様は、ぜひお気軽にご相談ください。
本事例でご紹介した製品はこちら
エアマイクロセンサ〈ロングレンジ形〉
350μm長検出距離!
±5μm繰返し精度で、治具とワークの精密着座確認が実現!