【現場改善事例 Vol.2】制御ブレーキ部品の精密着座確認で、CNC 工作機械の加工不良品の発生を未然にストップ
目次
株式会社アドヴィックス様の「エアマイクロセンサ」採用事例
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株式会社アドヴィックスでは、「世界一のブレーキ屋集団」を合言葉に、 自動車用ブレーキシステムの製造・販売を行っています。
制御ブレーキ事業では、2016 年から半田新工場が立ち上がり、競争力強化に向けて 生産機能の集約が今まさに進められています。
今回は、半田新工場で制御ブレーキに内蔵される精密部品の量産ラインに、 「エアマイクロセンサ」が採用されました。
センサ採用の経緯について、 生産技術部の鈴木様にお話を伺いしました。
5μm の浮き上がり検知で、加工不良品をつくらない!
効率と品質安定を追求した、コンパクトなセルラインづくり
メトロールの「エアマイクロセンサ」を導入した決め手は
何ですか?
鈴木様
やはり、デンソーでの採用実績が大きかったです。 (前回 Vol.1参照)
精密部品の加工不良を未然に防ぐため、5μm の浮き上がりを検知できるギャップセンサが必要でした。
旋盤から穴あけ工程まで、切粉の噛み込みによる ワークの着座不良は、全てエアマイクロセンサで検知し、不良品をつくらないようにしています。
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グループリーダ 鈴木 寛之 様
今回の量産ライン立ち上げにあたり、工夫されたことは
ありますか?
従来のラインとの違いはラインのセル化です。
十数台の工作機械で編成されたラインではなく、数台の工作機で編成したセルラインにより、品種・数量変動に柔軟に対応。
さらに設備・工程を集約させることで、効率と品質の安定化を追及しています。
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旋盤から穴あけ工程までを一貫して行う。
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切粉の噛み込みによるワークの着座不良に気づかないまま加工を続けると、歩留まりが低くなる。
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効果
- 「エアマイクロセンサ」で、ワークの精密着座確認が実現。
- 加工不良品の発生を、生産工程の中で防止。生産性が大幅に向上。
自動運転技術の未来に向けて
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鈴木様
今後、自動運転や緊急ブレーキ技術の発達に伴い、制御ブレーキの需要がますます増えてきます。
低価格で高品質のブレーキ部品を世界中に広め、安全な自動車社会に貢献していきたいです。
現在、株式会社アドヴィックスでは、ブレーキ事業の更なる集約化により、競争力を高められています。
今後の鈴木様のご活躍に期待致します。
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〔今回の取材ご協力先〕
株式会社アドヴィックス 生産技術部
http://www.advics.co.jp