切断加工中のワークパレットの浮き上がりを、しきい値100~300μmで検出
工作機械業界
ウォータージェット切断機を製造している、工作機械メーカー様です。
設計開発のご担当者様より、切断加工中のワークパレットの「浮き上がり」について、ご相談頂きました。
目次
お客様の課題
自動車の天井材を切断する、ウォータジェット切断機を開発されていましたが、水圧による振動で、ワークパレットがズレてしまいお困りでした。
ワークパレットが浮いたまま切断加工を続けると、加工の寸法精度が落ち、
不良品の原因となってしまいます。
「レーザ変位センサ」などの光センサの使用も検討しましたが、水が飛び散る悪環境のため
誤検知が多く、使用できません。
「しきい値を100~300μmに設定したい。」というユーザーの要望にも応えられる精度の高いセンサをお探しのところ、当社営業の訪問で、製品に興味を持っていただきました。
課題のポイント
ワークパレットの浮き上がりを、100~300μmのしきい値で検出したい
水が飛び散る悪環境のため、レーザ変位センサが誤検知
メトロールのご提案
「レーザ変位センサ」などの光センサは、外部環境の影響を受けやすく、水や油が飛び散る工作機械の悪環境下では、高い精度を発揮することができません。
メトロールの「エアマイクロセンサ <ロングレンジ形>」は、IP67の保護構造で、
工作機械の悪環境下でも、300μmの浮き上がりを、±5μmの精度で確実に検出。
ワークパレットの浮き上がり検知で、切断加工の加工不良の発生を確実に防止します。
また、しきい値の設定も、治具にマスタを挟んでボタンを押すだけの簡単設定。
80-350μmまでの検出距離に対応しているので、2台のセンサを使用することで、
異なるしきい値の2点検出も可能です。
(2016年6月、2信号形エアマイクロセンサ 発売)
採用結果
ワークパレットの浮き上がりを、しきい値100~300μmで検出
IP67の保護構造で、工作機械の悪環境に強い
担当者のコメント
今回ご紹介した「エアマイクロセンサ」は、ギアシャフト穴あけ加工時の「着座確認」や、半導体製造装置マウンタの高温環境下での「位置決め」など、悪環境下でのワーク検出に
多数実績があります。
営業訪問によるデモ実演で、実際の精度をご確認頂くことも可能です。
悪環境下での着座確認でお困りの方は、ぜひお問い合わせください。
本事例でご紹介した製品はこちら
エアマイクロセンサ〈ロングレンジ形〉
従来の「ギャップセンサ」の常識が覆る!
表面の粗いワークや、大型ワークと治具の80〜350µmのスキマを、
±5µm繰返し精度で安定検出!